10日間のワシントン、ニューヨーク,ボストンの3都市の旅から昨日帰国しました。現地の様々な事が感じ取れました。今回の一番の印象は、日本の影が薄い!ということでした。
日本人の数がともかく少ないです。それに反して中国人と韓国人の数の多いこと!!中国・韓国の旅行者達はともかく元気です。かつて20年ほど前、ヨーロッパに行った時、たくさんの日本人観光客を見かけて同じ日本人として恥ずかしいと思ったことがありました。大きな声で話し、チョコチョコ動き回り、団体でいるのでともかく目立っていたのです。でも今思い出すと、あの頃の日本人旅行者の元気の良さは、国の成長過程の力を表していたようにも思われてなりません。其の頃の日本がなつかしく思いだされます。
ある町の図書館に行ったのですが、東洋の本棚に中国、韓国、インドの本はたくさんあるのに、日本の本は1冊もありませんでした!!!これには驚くとともに、悲しくなりました。永住する日本人の少なさを表しているのではないでしょうか。
今回、ナイアガラ見学にあえてバスツアーを選びました。アメリカの田舎をゆっくり見てみたいと思ったからです。ネットで検索し、直接現地に申し込んだのですが、あまりの価格の安さにちょっと不安を抱いていました。Go To Tourと言う名前が、強盗ツアーに思えて少し心配でした。当日集合場所に行ってみたら、それは中国人経営のバスツアーでした。中国人だけではなく、インド人東欧人がいて日本人は我々2人だけでした。ガイドは中国人で、説明は英語と中国語です。在米中国人のようで、しょっちゅう中国語をお客さんたちから直されていています。英語は中国なまりの汚い英語なもので、いつから中国語に変わったか気付かないかないほどです。でもそのおおらかさに圧倒されます。乗客の東欧の人はセルビア人でアメリカに働きに来たといっていました。インド人に話しかけてみたら、原子力の研究者との事でした。息子さんはIT技術者で、アメリカのオラクル社で働いているそうです。「インドの小学校では20x20の掛け算も暗記すると聞きましたが、本当ですか。」と聞いてみました。「インドは、0を編み出した国で、数学教育に力を入れているのです。」と答えてくれました。最後は友好的になったものの、初め中国人たちは我々にとても冷たい態度を取っていました。反日感情を肌で感じました。それぞれの国の事情が表れていて、とても印象的な旅となりました。彼らは皆、emerging countryの人達ばかりです。彼らの元気、たくましさが強く印象に残りました。